トルコのぼったくりバーは本当にあった!?14万円の高い勉強代。

記念すべき第一回目の投稿は、とってもハッピーな内容になりそうな予感。2016年の春ごろ、トルコはイスタンブールのぼったくりバーにて、14万円のお高いお勉強代をお支払いしてきたお話

海外旅行が好きで色々な国に一人旅をしてきたけど、ぼったくりや騙された、詐欺被害にあったなどということは一度もなかった。そもそも海外で外出するとき荷物を持たないし、お金持ってそうな雰囲気もないんだろうね。ところがどっこい、イスタンブールは思いっきりやられちゃいました。

我ながら旅慣れている方だとは思っていた傲りもあって、基本的に海外旅行に行く際の詐欺やぼったくり情報など、ネガティブな情報は調べたりしない。なので、ここから先は「ぼったくりバーの存在を知らない人」になったつもりで読んでもらいたい。

トルコのぼったくりバーに行くまで

トルコのカッパドキア
トルコのカッパドキア

一人旅の楽しみは何と言っても、現地人や同じような旅行者との出会い。そんな彼らとひょんな事で意気投合して、一緒に観光に行ったり、飲みに行ったり、旅の道中の話なんかを話すのが大きな楽しみの一つ。

その日、トルコはカッパドキアで綺麗な気球を見てインスタンブールに移動してきた日だった。昼過ぎにイスタンブールBeyazit駅から5分くらいのホテル Seyaban Hotel Istanbul にチェックイン。インスタンブールの土地勘がなかったので、散歩でもしようかと。

Beyazit駅の近くにはグランドバザールがあり、トルコランプや絨毯、お茶?などなどお土産感満載の商店が延々と並ぶ。そのグランドバザールを抜けてサバサンドで有名なガラタ橋方面までゆっくり歩いて散歩していた。

橋の近くの川沿いを歩いていると、一人の白人が近づいて話しかけてきた。彼は、カッパドキアのあるギョレメよりも更に東の地区から仕事でやってきているという。仕事の話でとある共通点があって、仕事の話が盛り上がって飲みに行こうと誘われていた。こういう出会いでは毎回同じような事を話すことが多いが、そのあとは家族の話、彼女の話などをしながら歩いていた。

そして男との話だと必ず出てくる下ネタの話。彼女を地元に置いてきてるから、こっちでは遊び放題なんだという話から、お前も好きなのか?なんていう話で、エロの話や性癖の話、何人がよかったとかそんな話で盛り上がる。

気がつけば30分くらい話していたのか、意気投合して彼の知っているお店に飲みに行こうという話になった。もちろん女の子がいるから、好きに持ち帰っていいぞと。まあ楽しそうだったので行くことに。

名前は忘れたが、橋の上から乗れる電車があってそこから電車に乗り継ぎ、10分くらいの駅でおりると、駅すぐ近くの薄暗い飲み屋に入って行く。店の雰囲気はいい感じ。

トルコのぼったくりバーの雰囲気はいい感じだしメチャ楽しい

トルコのぼったくりバーのイメージ
トルコのぼったくりバーのイメージ

店内の周り側面にボックスシートがありその席に通される。そして1段段差を降りた中心部分には20人くらいの女の子がそれぞれ携帯をいじったり話しで盛り上がったりしている。

とりあえず1杯目の飲み物をオーダーして、どういう仕組みなんだ?と聞くと、彼女たちに自由に声をかけて好きな子を席に呼んでいいシステムだという。そんなに素晴らしいシステムだとは!!

段の下に降りて、いろんな女の子に話しかけてみます。反応は様々で、ぶっきらぼうに答える女の子もいれば、愛嬌の良い子もいました。驚くことは、みんながみんなカワイイこと。

その中でも、少し華奢で身長も低めな金髪の白人美女が気になって、テーブルで一緒に飲むことに。

彼女はウクライナ出身で、その後イタリアで育って、今はウクライナとトルコを行き来しているんだとか。21歳。

盛り上がってポッキーゲームみたいな展開もありつつ、更には隣のカップルはチューしてオ○パイ触ったりもう卑猥の嵐。(マジ、それありなんだ!)ということで、こちらも応戦。ラブラブな雰囲気。テキーラなどショットもわんさか飲んで最高に楽んでいた。

一緒にきた白人の彼が「どうする別行動で連れて帰るか?移動して4人で飲むか?」という相談をしてきて、そうだなとりあえず移動しようということで会計を促した。

お会計金額 8,500リラ(当時は1リラ 3.5円ほど)

トルコのぼったくりバーは会計時に色々とモメる

トルコのぼったくりバーでモメるイメージ

一緒にきた白人が会計を受け取り、割り勘だなと言いながら僕に見せてくる。僕はこれは高いだろ!と言ったら、彼が店のボーイを読んで会計が高いと文句を言って交渉しながら、彼はボーイに向かって怒りだす。トルコで何言ってるかわからなかったけど。

すると8,000リラでいいということになり、白人の彼も前にきた時もこれくらいだったから、8,000リラなら相場だと言う。となると4,000リラずつの支払いということになるが、もちろんそんな現金は持っていない。現金ないよ、と言うとキャッシュカードかクレジットカードはあるか、となり、そのまま連行でクレジットカードで現金を下ろすことになる。更には現金を下ろしたその場で2,000リラは奪われるように取られる。

ちなみに、1回のキャッシングでは2,000リラしか下ろせなくて、2回キャッシングした。笑

そしてまた店に戻ると、入り口でボーイと他の客が口論している。さっき見たような光景だが、怒っているのは白いトーブ(サウジアラビアの白いドレス)をきた男性。それを横目に彼の席に戻るも、一悶着というか二、三悶着あったもんだからテンションも下がり、今日はこのまま帰ろうということになる。

そして、楽しかったねーと言いながらそれぞれの帰路をタクシーで帰って行ったのだ。

払った金額は4,000リラ(≒14万円)。高かったけど、楽しかったからいいかと。

ぼったくられたと知った時

海外ではドミトリーに泊まるのが好きでよく泊まるけど、日本人が集まるようなドミトリーには泊まらないようにしていた。ただ今回はカイセリで知り合った男の奥さんが日本人で、その人たちにすごく良くしてもらったのもあり、日本人のいるドミトリーに行ってみた。

そこには世界一周中の男女、ヨーロッパで働いていて休みで遊びに来ている人たちが多くいた。その日もビールを飲みながら話していると、「それぼったくりじゃん!」「そこの旅ノートにも買いてあるよ」「旅慣れた人がよくひっかかっちゃうんだよね」などと、みんなが口を揃えてぼったくりであることを教えてくれた。

14万円は高い勉強代だったけど、同じ日本人の彼らとの楽しい時間も過ごせたし、そのあとたくさんの素敵なトルコ人とも出会えた。そのおかげでトルコはまた行きたい国の一つでもある。

そして僕は日本人の彼らから「4,000リラの男」と呼ばれいる。